chimerical note --きめらのおすすめ--

日常生活というクエスト

【造血幹細胞移植後】世界から音が消えない日

あったかくなってきたので、ちょっと不思議な話を。

 

1週間の抗がん剤投与中のことだったと思います。

かすかに音楽が聞こえました。クリスマスソングとか、コンドルは飛んで行くとか、J-POPなんかがずっと流れているのです。

 

ふだん院内で流れているオルゴールのような環境音楽は、隔離されている移植室までは2つのドアを隔てて聞こえません。コンタクトをはずしっぱなしなので、TVもつけない日が続いていました。なのでちょっとほっこりしたのです。

 

そこで巡回中の看護師さんに、聞いてみたのです。

「今日は慰問コンサートかなんかですか?ありがたいですね☆」

その時の看護師さんの困惑した表情。忘れられません。

「聞こえているのはどんな曲ですか?いつからですか?」

 

さとりました。私は余計なことを聞いてしまった。

それは私以外のひとには聞こえない音。やばい、変なひとと思われた。

そのあとしばらく巡回の看護師さんには音のこと、まだ聞こえます?とやっぱり聞かれ続けました。。。

 

でも全然怖い感じじゃなかったんですよ。ケチャとか民族音楽に演歌、J-POP、洋楽ごっちゃまぜの有線みたいだったから。

看護師さんにやべーやつだと思われるほうが心配でした。

なんなんですかね。ストレスなのかな。やっぱ。

じゃあどうしたのか。

イヤホンで聴きたい音楽流しながら本読んでごろごろしてました。

f:id:chimerico:20200621225559j:plain

決して変なもの食べたわけじゃないと思う。

聞かされるなら選曲権くらい欲しいもの。