【造血幹細胞移植後】世界から音が消えない日
あったかくなってきたので、ちょっと不思議な話を。
1週間の抗がん剤投与中のことだったと思います。
かすかに音楽が聞こえました。クリスマスソングとか、コンドルは飛んで行くとか、J-POPなんかがずっと流れているのです。
ふだん院内で流れているオルゴールのような環境音楽は、隔離されている移植室までは2つのドアを隔てて聞こえません。コンタクトをはずしっぱなしなので、TVもつけない日が続いていました。なのでちょっとほっこりしたのです。
そこで巡回中の看護師さんに、聞いてみたのです。
「今日は慰問コンサートかなんかですか?ありがたいですね☆」
その時の看護師さんの困惑した表情。忘れられません。
「聞こえているのはどんな曲ですか?いつからですか?」
さとりました。私は余計なことを聞いてしまった。
それは私以外のひとには聞こえない音。やばい、変なひとと思われた。
そのあとしばらく巡回の看護師さんには音のこと、まだ聞こえます?とやっぱり聞かれ続けました。。。
でも全然怖い感じじゃなかったんですよ。ケチャとか民族音楽に演歌、J-POP、洋楽ごっちゃまぜの有線みたいだったから。
看護師さんにやべーやつだと思われるほうが心配でした。
なんなんですかね。ストレスなのかな。やっぱ。
じゃあどうしたのか。
イヤホンで聴きたい音楽流しながら本読んでごろごろしてました。
聞かされるなら選曲権くらい欲しいもの。